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安定を選択した国民

過日施行されました、2021衆議院選挙は自民党の圧勝の結果に終わりました。
今日は、その選挙結果について触れたいと思います。

自民党の圧勝
 465議席を争う衆議院選挙は、結果選挙前の勢力議席減となったとはいえ、自民党が単独過半数の議席を確保する結果となり、自公連立与党は293議席の確保となりました。
 一方、野党は立憲民主党や共産党など、議席を大幅に減らす結果となっています。


安定の選択
 「政権交代」を掲げた、立憲民主と共産党をはじめとする野党共闘は、自民党政権からの脱却による新しい政権運営を掲げ対立を図りましたが国民には浸透せず、結果、これまでの継続・延長の政策運営の選択、即ち、自公連立政権による継続した「安定」政治を求めた結果だと思います。


維新の会の躍進
 「大阪の維新は強い」
大阪の各選挙区での維新候補の勝利をはじめ、他選挙区においても維新の会候補の躍進が表れ、議席数は選挙前勢力と比較すると約4倍の躍進が見られています。
 維新の会のイメージと、これまでのコロナ禍における、吉村大阪府知事の大阪モデルでのコロナ対応が評価されたほか、コロナ対応以外の分野でもリーディング政党となって欲しいといった、国政における対応力と発信を発揮して欲しいとの期待の意が込められた結果だと思います。


国民受けしなかった野党共闘
 立憲民主党、共産党を主軸とする連立野党は、各選挙区で候補者の一本化を図り、選挙区における勝利による「政権交代」をもくろみましたが、様々な部分で「野党共闘」が国民に浸透せず、結果、選挙区での敗北が目立ちました。
国民への説明不足も否めませんが、連立野党の各支持母体である団体への浸透と支援不足、即ち、支持母体への説明と理解不足だと思います。
色が異なる団体を一つに纏める難しさだと思いますし、野党共闘のこれからの枠組みと共通政策の立案、支持母体との関係性など、多くの課題が残る現在となっています。


大物議員の敗北
 今回の選挙のもう一つの特色として、ベテラン大物候補者が選挙区で敗北する結果が見られました。
 時代の変遷、「世代交代」を期待する結果とはいえ、各党からすると落としてはならない候補者を落としてしまった結果となり、気を注ぐ部分が少しずれていたのだと思いますし、これからの各党の運営にも大きく影響が出ていく可能性があります。


国民が求めた「安定」はどうなっていくのか
 先にも述べました様に今回の選挙において、国民は「安定政権運営」を選択しました。
現在の、まだ完全に終息していないコロナ禍対応や、低迷する経済対策や日々悪化している円為替の対応、医療福祉分野の補強など、様々な課題が山積している状況下で、「刺激」と「変化」をもたらす政策実行が求められます。 


魔物との闘い
 選挙もそうですが、国政運営も経済活動や日常生活にも「魔物」が居ます。
その魔物との闘い。即ち、どうすることも出来ない状況の理解と対応をどうしていくのか。
綺麗ごとだけでは済まされない世界の実情の認識と備えの必要性を強く感じます。
国民が願う、純粋に「安心」「安全」「安定」な日本社会の構築を期待します。