韓国・文大統領が先に行われた国連総会にて、奇妙な演説を行いましたので紹介したいと思います。
その演説とは
「休戦状態にある朝鮮戦争の終戦を宣言するように提案したい」といった内容です。
更に、その宣言が実現すれば、非核化の不可逆的な進展とともに、完全な平和が始まると訴えたものです。
朝鮮戦争
1950年〜53年に朝鮮半島で勃発した南北国の争いで、その戦争により、朝鮮半島の38度線を境に北朝鮮と韓国に分裂。
以後、両国の対峙姿勢が続いている。
朝鮮戦争の終戦?
1953年に終わりを告げていた朝鮮戦争の終戦宣言という事は、朝鮮戦争はまだ継続しているという事。
ではも何を以て終戦となるのか?
大東亜戦争時期(第二次世界大戦)での国の分裂
大東亜戦争の時期に国が分裂したのはご存知の通り、「ドイツ」「ベトナム」「朝鮮」の3か国です。
しかし、ドイツとベトナムの両国は既に国の分裂を解消し、一つの国に戻っています。
この大戦で分裂した国が元に戻っていないのは「朝鮮」だけなのです。
第二次世界大戦は終わっていない?
第二次世界大戦の終わりは、1945年8月15日の昭和天皇の玉音放送にて終わったものとの認識が有りますが、世界的に見るとその大戦の影響(国の分裂)の修復が出来ていない部分が有るとするならば、まだ第二次世界大戦は世界的に終わっていないという事が言えます。
朝鮮戦争の終戦=朝鮮国の統一?
ここで言われている朝鮮終戦の終戦とは、どういった形での終戦を意味するのか?
先に述べたドイツ、ベトナム両国の例を観れば、その終戦とは、北朝鮮と韓国両国の併合であり、「朝鮮国統一」を意味するとも取れます。
終戦に向けての手法は
文大統領が宣言している「終戦」に向けての手法は如何に?
協議・協定? 対談? 争い? どちらかの無血降伏?
いずれにしても、38度線境界の撤廃は簡単に行くのでしょうか?
北朝鮮・金正恩最高指導者はどう思う
今回の、韓国・文大統領の朝鮮戦争の終戦宣言提案を聞き、北朝鮮の金正恩最高指導者はどう思ったのでしょう。
非常に興味深いものが有ります。
国連総会での発言ですから北朝鮮の書記官も出席していますので、必ず金正恩最高指導者に報告が上がります。
現状での朝鮮国の統一はそう簡単に叶うものではなく、その演説を聞き入れ笑っていたに違いないと思います。
韓国・文大統領の弱音が続く
9月5日のブログでも記させて戴いておりますが、任期満了間近の文大統領からの奇妙な発言(弱音の発言)が目立ちます。
何を意図しての発言なのか非常に気になるところですが、自分の身を護ろうとしている様子が見て取れます。
日本政府の意見と動きは
今回の発言を受け、日本政府としてのコメントはまだ発表されていません。
政府として、この宣言提案をどう受け入れ、どう働きかけていくのか?、世界的にも注目される点になると思います。
両国の駆け引き、日本政府の動きを静観していきましょう。
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